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貢献する組織を目指して
「ニフティに入って13年間、ヘアデザインをもっと上手くなりたいと言う気持ちは、どんどん強くなっていきます」そう話すのは、『ニフティ』のオープニングスタッフである吉木紀之さん。
同じくスタッフは、「熊本を出て東京に行こうと考えた時期もあるけれど、やっぱりニフティに居ようと決めました。ここが成長できる場所だと思ったから‥‥‥。」
そんな成長意欲の強いスタッフが数多くいる熊本ニフティ。もっともっと。そう願う彼らがニフティという環境を選び続ける理由には、オーナー西浦榮一さんの存在があることは言うまでもない。
西浦さんは、MINX下北沢店の店長を経て、'91年に円満退社。のち熊本に帰郷して『ニフティ』を出店。現在ニフティは、熊本市内の繁華街に3店鋪を構える人気サロンである。「いや、理想に対しては、まだまだ。レベル1くらいでしょうか‥‥‥」
さらに西浦さんは、ニフティの理想像についてこう続ける。
「僕はニフティを"貢献できる組織"にしたいと思いっているんです。つまり、お客様にとってもスタッフにとっても、もっと言えば世の中全ての人に良い結果をまねくような組織です。人間みんなが共通して持っている部分ってありますよね。ほしいものをもらったら嬉しいとか、ありがとうと言われたら嬉しいとか。みんなが幸せになる為には、そこを目指すしか方法はないんじゃないかと言う結果に達してしまったんです。多分、この答えは死ぬまで変わらないと思います。ただ実行は、本当にこれからですけど‥‥‥」
さらに、人に貢献できる存在に成る為には、まず己の成長が必要だと、西浦さんはいう。たとえば、お客様に提案するヘアデザインの向上。さらにオーナーとして願うスタッフの幸せの為には、店の繁栄も必要である。
「貢献というと、一見穏やかな行為に思えますよね。でもこれらは、常に自問自答を繰り返し、自らを律して奮い立たせないとできない、勇気のいる攻めなんです。でも、僕、21世紀というのは、この"貢献"を念頭に置かないとサロンはどんどん淘汰されていく時代だと思うんですよ」
その理想像に向かって、ニフティは今、躍進中である。
"三つ子の魂"教育でつくる、人間力と組織の勢い
"ニフティで、どんな美容師人生を送りたいと思っていますか?"「ヘアデザインを通して、お客様やニフティに貢献していきたい」これは、吉木さんと若松さんの共通の答えである。つまり、西浦さんのいう"貢献"は、確実にスタッフに浸透しているのだ。このことについて、西浦さんは次のように話す。
「オープン当時から、呪文のごとく、ニフティの考え方を一人一人にしゃべって伝えてきました。"三つ子の魂百までも"というように、できるだけ若い内にこの魂を入れこんでしまった方が、彼らが成長したのちも組織としての意見がまとまりやすく、ニフティはより勢い良く前進していけるんですね」
この西浦さんの呪文を、以前は聞いているフリをしていたというのは、吉木さん。しかし、サロンにおける責任がましてくると共に、その大切さに気付き、今度は自分が下のスタッフにそれを伝えるようになったという。
さらにスタッフをより早く成長させるためには、役割を与えるタイミングが鍵を握ると、西浦さんは話す。
「『この子ならできるかもしれない』と思ったら、すぐに任せてしまいます。その方が、任せられたほうもドキドキして必死にやるんですね。逆に『絶対できる』と思えるまで待っていたら、その子の成長は遅れてしまうと思うんです。万が一失敗した時には、僕がいるさ、とは思っています」
そんな西浦さんに、最近、はったりを言うようになったという『できるから、やらせて下さい』と断言し、とりあえず仕事をもらう。そのあと、その言葉の責任をとるために裏で必死に努力し、成長することを覚えたそうだ。
「ニフティにいると、常に目の前にはクリアしなくてはいけない課題があるんです。それがたとえリスクの高いハードルであっても、進む方向性さえ間違っていなければ、結果は絶対に良い方向に行くと信じています」ニフティの魂は、強い人間力をつくっているのだ。
メジャーの域でオリジナリティを発揮せよ!
個性を生かした、オリジナリティ溢れるデザイン。これがニフティの味である。しかしそこに今、革命が起きている。それを"マイナーメジャーから真のメジャーへ"の意識革命と話すのは、西浦さん。
「マイナーメジャーとは、世の中一般にちょっと受け入れにくいテイストのものを自分達の個性として打ち出していこうという、アンチメジャー的な考え方です。熊本の女性もこの傾向が強いせいか、かつてのニフティもその意識が強かったんですね。
でも、そろそろニフティは、そのマイナーメジャー思考を真のメジャー思考に変えていかなければいけないと思うんです。メジャーとは、全国多数の人が認めるより広いフィールド。そこで完成度の高いオリジナリティあるデザインを生み出せてこそ、本物だと思うんです。」
メジャー思考へ。始めはその言葉に抵抗を覚えたと話すのは、「メジャー思考と自己表現って、相反するものだと思っていたんです。でも、最近になってようやく、本当に良いものって誰から見ても良いんじゃないかなって思うようになって、たとえば、美容とは無縁の母に自分がつくった作品を見せるとしますよね。すると、『あら、可愛いわね』と言うものもあれば『何、この頭』と言われるものもあって。その反応って、ある意味、真実をついていると思うんです。今となっては、周りに認めてもらえない自己表現は、単なる自己満足にすぎないのではないかと思うようになりました」
同じくオリジナリティあるデザインを生み続ける吉木さんも、今は自分の殻を破るために奮闘中であるという。
「僕はもともと、バングは思いっ切り短いか長いかのどちらかが好きなんです。でも、それだけを頑なにやり続けてるのって、自分の殻を狭めているだけなんかじゃないか、と思って。そこで今回の作品ではあえて、普通の長さに挑戦しました。つまり、普通の長さの中でいかにハッとさせるクオリティを出せるかという挑戦です。ただ良く考えると、その長さってお客様に受け入れていただきやすい長さなんですよね。やっぱり、デザインは最終的にはお客様に喜んでいただくためのものなので。今後は、より多くのお客様に感動していただけるように、自分のデザインの幅を増やしていくことが課題です」
ニフティのメジャー思考。それは、売れるための安易な迎合(げいごう)ではなく、より多くのお客様に"貢献"するための挑戦なのである。
作品も、人生も同じ。本質的で普遍的のものを求めて、ニフティの"貢献という名の攻め"は、まだまだ続く。
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