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New Comer
新人デザイナーの登竜門・ニューカマー
吉木紀之・NIFTY neuer
好きなヘアデサインによって、店に貢献できてお客様に喜んでもらえれば、何よりも嬉しいです。
「夢は、できるだけ長く美容師という仕事をやれる状態に自分を保っていくことです」
本誌でおなじみの熊本県にある『NIFTY』オーナー西浦榮一氏が信頼をおくスタッフのひとり、同サロンneuer店の店長である吉木さんは、自分の夢をそう話す。美容師への一途な思い。しかしそれは、なにも始めからあったわけではないそうだ。
「NIFTYに入って1年目のとき、メーカー主催のあるショーでステージに立つ西浦たちの姿を見たんです。そのとき心底ぞくっとして。火がついたのはそこからなんです。恥ずかしい話、それまでは母が美容師だったこともあって、肉親への甘えからなのか、美容に対して前向きになれなかった」
しかし吉木さんは、そこから人一倍真摯な努力を続けてきた。西浦オーナーはそんな彼の技術を「一度つくったヘアデサインをまったく狂うことなく正確に再現することができる」と評価する。また、吉木さんは今回の作品について次のように話す。
「前向きな女性をイメージしました。基本的には顔が出るデザインが好きなんです。例えば片桐はいりさん。彼女は独特のエラを髪で強調していますよね。ああいう潔さが格好いいと思うんです。誰しも世の中にたった一つしかない顔ですから、隠しちやうより、思い切り出した方が魅力的で面白いと思うんです」
肩の力が抜けたチャレンジ精神。また、コンプレックスを殻に開し込めようとしないその姿勢は、彼自身の姿にも見られる。
「もともと人と接するのは得意なほうではないんです。でも仕事では、たくさんの人とお会いしたいと思っています。こうした作品撮りでも、自己満足で終わらせるのではなく誰かが自分のデザインに指摘をし、そのことで自分自身が葛藤してこそサロンワークの幅を広げることができると思うんです」
吉木さんの視線は、常にサロンワークへと注がれている。
「日々、いろんな人に助けられています。その代わり自分には何ができるだろうって思ったときに、好きなヘアデサインを通して店に貢献したり、お客様に喜んでもらうとこしかないかなって。でもそれができれぱ何よりも嬉しいと思っています」
できるだけ心に近い言葉を紡ぎだそうと、真剣に語る吉木さん。彼の秘めたる情熱に今後、大いに期待したい。
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